ミュンヒェン争奪戦

 ドイツの大都市には大抵日本人駐在員のご家族が住んでいます。
ドイツで3番目に大きい都市・ミュンヒェンともなれば、相当数の日本人の方が住んでいるのも容易に想像されます。
しかしなぜかこれまで大手進学塾や予備校が校舎を構えていませんでした。
さまざまな原因が考えられますが、日本人学校が街中から離れた場所に建っているということが指摘されてきました。
またデュッセルドルフのオーバーカッセル地区やメーアブッシュ地区、はたまたフランクフルトのハウゼン地区やプラウンハイム地区のように、日本人がまとまって住んでいる地区がミュンヒェンには少ないという点も、学習塾が校舎を構えるのに躊躇してきた理由として挙げられるでしょう。
昔からミュンヒェンに学習塾が開校するという噂は、持ち上がってはいつの間には立ち消えになっていました。

 そんな状況を変える事態が昨年起こりました。
デュッセルドルフに海外校舎を構える京進がミュンヒェンの中心街に校舎を開校しました。
市街の中心地に日本人のご家庭が集中的に住んでいるわけではないので、授業後にお見送りサービスをしているそうです。
以前、京進が日本でデュッセルドルフ校の専任講師を募集していた広告を見ましたが、給料が1800ユーロです。
これで授業後のお見送りサービスまで含まれているとしたら泣けてくるような待遇です。シビアな職ですね。

 さて、昨年はデュッセルドルフに駿台予備校が校舎を構えました。この時期に欧州に校舎を構える大きなメリットがあるのか?採算が取れるという確固たる根拠があるのか分かりませんが、久々に新規参入のニュースが飛び込んできてにわかに活気づいてきました。
その駿台は今年ミュンヒェンにも校舎を開校することが決まっています。ミュンヒェンには大きな市場があると思っていましたが、いよいよミュンヒェン争奪戦が本格化してきました。

 ミュンヒェンはバイエルン州の州都であり、観光名所を多数抱える素晴らしいところです。しかし忘れてはならないのが、ドイツでも屈指の有名大学の集まる街であるという点です。ミュンヒェン大学やミュンヒェン工科大学はいわゆるドイツのエリート大学に名を連ねています。ここに留学する日本人学生は優秀な人が多いので、これまではライバルが少なく家庭教師の生徒さんを探しやすかったと思います。そういった状況が大きく変わろうとしているように思います。

 今後ミュンヒェンの学習事情がどう変わっていくのか、目が離せません。

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by wp636 | 2017-04-19 05:08 | 閑話休題 | Comments(0)