ドイツ語には男性名詞、女性名詞、中性名詞と複数形という区分があり、これが英語にはない特徴で学習者を困らせます。しかし、名詞に性別があることに慣れると、これはこれでなかなか趣があります。

さて、ドイツ語の教材に名詞の語尾によって性別が分かることが書かれていますが、これを一覧表にしたものは恐らくないでしょう。なので、この際自分で拾い集めてノートにまとめてみてはいかがでしょうか?ワープロにデータ入力して、最後にアルファベット順に並び替えれば相当出来の良い自分だけの学習ノートを作ることができます。

今回は試しに、女性名詞を表す語尾-ungを書き留めてみましょう。
例として、
Rechnung, Quittung, Empfehlung, Neigung, Ablehnung, Sammlung, Trennung, Entscheidung, Scheidung, Spannung, Buchung, Reservierung, Ahnung, Bedeutung, Richtung, Andeutung, Bearbeitung, Entschließung, Vertretung, Beleuchtung, Betreuung, Beratung, Überzeugung, Überraschung, Erinnerung, Währung, Mahnung, Warnung, Beschreibung, Benutzung, Besichtigung, Ausstellung, Bildung, Ausbildung, Kleidung, Ernährung, Verfassung などなどなど。

数え切れないほどの単語がありますね。
でも書き出すだけ、適当に前つづりをつけて単語を挙げるだけでは駄目です。その意味も書いて覚える努力をしましょう。
できれば分離・非分離前つづりを付けることによって、基本的な名詞の意味がどんな風に変わってくるのか押さえると物凄くレベルアップできます。

勉強は試行錯誤の連続。自分に合った方法を見つけ出したいものです。

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by wp636 | 2017-11-13 04:52 | ドイツ語 | Comments(0)

日本人はよく知らない人が多いと思うのですが、日本は外国語学習のお伴・辞書がとっても充実している国です(一昔前に比べると選択肢がどんどん減ってきていますが)。

私はドイツ語を日本で比較的たくさん学習してドイツに飛び出したのですが、学習の際に日本語で書かれたドイツ語の辞書は大変役に立ちました。
今でも以下の辞書を重宝しています。
・三修社 『アクセス独和辞典』 <-- 初学者には一番のおすすめ
・同学社 『アポロン独和辞典』 <-- 内容は悪くはないのですが、装丁が甘いので壊れやすいのが難点
・小学館 『独和大辞典』(コンパクト版) <-- 安心の一冊。これは実によく出来ています。職場に持ち込んで毎日使用しています。
その他にも『クラウン独和辞典』や『ポケットプログレッシブ独和・和独辞典』も持っていましたが、必要と思われる説明がこぼれていたり、内容が薄く感じられたりしたので、引越しを機に処分しました。

さて、とても有用な独和辞典ですが、『アクセス』と『アポロン』に収録されている語彙の配列、用語、用途の解説がとても似かよっていることに学習初期の段階で気付いていました。
気にはなってはいたものの「辞書ってこんなものかなァ」くらいで流していました。

ところが!
ドイツに留学して語学学校の先生に「上級レベルになったら独独辞典を使いなさい」と言われて、Langenscheidt社の『Großwörterbuch Deutsch als fremde Sprache(外国語としてのドイツ語大辞典』を推薦されたんです。
素直な私は書店で即購入しました。早速部屋に戻ってこの辞典をぱらぱらと捲ってみてビックリ!
アクセスやアポロンの語彙選択や用語解説は、ほぼそっくりこの辞書を手本にして日本語に訳しただけであると分かったのです。
日本って外国の先進技術を効率的に吸収して、より発展させた形で市場に投入するのが得意なお国柄ですよね。
辞書にもそういった特技が発揮されていたのを知って、ちょっとショックを受けました。悪い言い方をすると“パクリ”ですからね。これって著作権の関係で、三修社も同学社もLangenscheidt社に何らかのfeeを支払っているんでしょうかね?

こんなにグローバル化の進んだ世の中ですから、Langenscheidt社の独独大辞典も日本で購入できる(お取り寄せできる)はずです。
ドイツ語を深く勉強したい人にはこの大辞典は絶対のおすすめです。ちなみにドイツで購入すると30ユーロほどします。今ならCDも付いています。充実の一冊です!

是非ご自分の目で私の発見を確かめてみてくださいね。

日本の辞書発行会社を糾弾するつもりはないですが、ドイツに来て痛感したのは「日本ってなんでも日本語で勉強できる国なのだな」ということ。これは本当に凄いことであり、有難いことなんです。
昔、語学学校でカザフスタン出身の賢い女の子と知り合いました。彼女が私に手渡した一冊のガリ版刷りでできたドイツ語参考書は大いに私を驚かせました。2010年頃のお話ですが、こんなボロボロの参考書(30年前くらいに発刊された書籍に見えた。実のところは新刊本だったらしいけれど)でドイツ語を勉強するしか手段がないの?って感じでした。彼女曰く「カザフスタンにはこれくらいしかドイツ語を解説している書籍がない」とのこと。しかもその参考書、間違いがたくさんあるらしく、ドイツに来て彼女は自分の知識を再構築しなければならなかったと。。。切ない話ですね。

だから皆さん、日本の出版社を応援する意味でも日本語で書かれた辞書など買いましょう。
私は新版が出るとドイツ語の辞書を買い足しています。そうでないと良い辞書がどんどん日本から姿を消してしまいかねない、それくらい日本の出版業界は厳しい状況なので・・・

私は今、新しい語学の勉強を始めたばかりですが、まずは日本語で書かれた参考書の攻略から始めています(日本からお取り寄せしています)。それからドイツ語で書かれた参考書へと取り掛かります。
この方法で効率よく外国語を習得し、自分のレッスンに活かしていこうと考えています。個人レッスンの指導可能言語をコツコツ増やしていこうと考えています。

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by wp636 | 2017-10-01 05:42 | ドイツ語 | Comments(0)

外国語への扉

日本人にとって、つとに重要な外国語は英語であり、ほとんどの場合これが最初の外国語です。
今のところ中学1年生で英語の学習を始め、高校3年生までは最低でも英語を学び続けます。
自分も例に漏れず、中学1年生から英語の学習を始め、大学の教養課程まで8年間英語を学びました。
そうなると、必然的に「英語が外国語のスタンダード」だと思い込んでしまう。「英語が外国語の標準的な文法に則っている」と考えてしまいがち。

友人にも言われましたが「お前、海外志向だったっけ?」と首を傾げられるほど、海外での生活に興味がありませんでした。
英語の文法的理解は得意でしたが、これを使って世界に羽ばたこうなどと考えもしなかったです。
しかし、社会人をやりながら夜間の大学に通ったのがきっかけで、再び外国語を学ぶ機会に出会いました、それも英語以外の言語に。

たまたまその大学ではドイツ人の先生にドイツ語を学ぶことができると知り、「何となく面白そう」といういい加減な気持ちで受講を始めました。それがどうしたことか?今ドイツに住んでいます。

自分が今も恩師であるドイツ人のA先生の講義を受けて衝撃的だったのは、ドイツ語の疑問文がとってもシンプルだったこと。
英語では否定文・疑問文の作り方が異なるという理由から、動詞をbe動詞と一般動詞に分けますが、ドイツ語ではこの2者を分ける必要がありません。
つまり動詞を文頭に出して主語とひっくり返し、文末に疑問符(?)を付ける、と。
He plays soccer. ---> Does he play soccer?  (ちなみに He is a soccer player. ---> Is he a soccer player?)
Er spielt Fußball. ---> Spielt er Fußball?    (ちなみに Er ist Fußballspieler. ---> Ist er Fußballspieler?)
上記のように、ドイツ語では一般動詞の疑問文に助動詞doやdoesが不要なのです。このことを学んだときの衝撃と感動は今でも忘れられません。「英語以外の外国語って、自分の思いも寄らないルールが存在しているんだろうな」と思ったときの高揚感。
いきおい先生に講義後話しかけたら、「英語をね、日本人は中学から大学まで8年間も勉強するでしょ?それなのに身につかない。面白いのは、8年もやって身につかない言語を、社会人になっても事あるごとに思い出し、その度に学習をし直そうとする。だから英語コンプレックスの人が多いと思うんだ。世界にはさまざまな言語がある。8年間も学習して身に付かなかった言語なら潔く諦めて、せっかくなら他の言語をやればいいのにねぇ」

私はいわゆる「英語のできる生徒」だったけれど、この言葉に感化されて本格的にドイツ語の学習を開始。日本を飛び出すことになりました。恩師A先生からは「君が私の28年間ドイツ語講師人生で、ドイツ語をマスターした最高の生徒。大したものだ」と褒められました。

先生は私の模範です。なぜなら先生は30ヵ国語以上を操れる言語学者であり、外国語を学ぶ楽しさを私に教えてくれた恩師だからです。
今も私の手元にはさまざまな外国語のテキストが置いてあり、暇なときに眺めていますが、もはや「英語が文法の世界標準だ」という先入観はまったくありません。むしろあらゆる名詞に性別があるほうが多数派だと思ってしまうほど(英語の名詞には性別がない)。

先日もドイツ語のレッスンで疑問文の作り方を説明している際、12年前のドイツ語講義での感動が蘇ってきました。
英語以外の外国語を学ぶのって、視界を広げるにはもってこいだと私は確信しています。

次はどんな言語を学ぼうかしら?

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by wp636 | 2017-08-25 13:32 | ドイツ語 | Comments(0)

DSH準備コースで勉強していた頃、講師の先生に「Negation(否定)の学習をしたいです」とお願いしたら渋い表情をされました。
それを聞きつけたクラスメートが「そんな簡単なこといちいち勉強する必要はない。それよりも受動態とか接続法を勉強すべきだ」と言われました。
内心「こいつ分かってないな。お前が思うほどNegationは簡単じゃないんだ」と思っていたけれど、説得しても無駄なので無視しました。
講師の先生は「あなたの言いたいことはよく分かる。でもこのクラスではできないかも・・・」とお茶を濁してきました。
クラスメートたちには分からなかっただろう。私は「やっぱり説明するのに時間が掛かるのだな。そしてクラスの半分は『よく分からない』と言い出すのがオチで、絶対に紛糾するのだろうな」と思い諦めました。
結局このクラスではNegationを学ぶことはありませんでした。接続法なんて、私にしてみればそれほど難しい内容ではなかったのに。。。
Negationをパーフェクトに知らなくたってDSH試験くらいなら受かりますよ。でもその程度ではドイツ語講師をやるのに不十分だと思っていたのです。

私は今ドイツ語を教えながら、ドイツ語教授法(専ら外国人に第二外国語としてドイツ語を教えること)を大学で専門に学びMagisterの学位を取得したドイツ人からドイツ語を学んでいます。私は講師でありながら生徒でもあるのです。
これまでに私がドイツ語学習の際、疑問に感じていたことが的外れではなかったことを再確認しました。やっぱり私の思ったとおり、Negationは奥が深く、きちんと習得するのはそれほど容易ではありませんでした。

ここできちんと書いておきたいこと。
それは「文法的に認められることが正しいというわけではない」ということです。ドイツ語の入門書では、定動詞第二位の鉄則や副詞句をTeKaMoLoの順で並べるのが良いというような説明を受けます。 しかし、思ったほどにはドイツ語の語順は自由度が高いわけではないことに辿り着きました。今はその辺のことを先生と一緒に学んでいます。
ドイツ語の入門書はよくできていると思います。しかし上級に上がるためには、これまでの「ま、この辺でよいのでは?」という学習の仕方を離れないといけません。そこでポイントになるのが、「文法的には間違いではない。しかしネイティブのドイツ人はそういう言い方はしない」というポイントを身に着けることです。これが本当の意味での上級レベルというものでしょう。

私は学ぶためには謙虚さが必要だと常日頃思っています。DSH試験やC1試験に受かったくらいでは、確かにドイツ語の初歩から上級レベルまで一通りの指導はできます。でも知識を磨く歩みを止めた者に良いレッスンはできないと思うのです。

レッスンでは自分の得てきた知識を余すところなく提供しています。若く青かった頃には「自分の知りえたものを独り占めしたい」というケチな考えを抱いていたころもありました。なにせ物凄く厳しい受験戦争がありましたから。
でも大学を卒業して社会人になってからは、考え方も変わりましたね。
ドイツに来てからは「自分の持っている知識、経験、ノウハウは全部与えよう!」と思い個人レッスンをしています。

ドイツ語レッスンを始めてから3年が経ちますが、開始当初よりも確実に今の方が指導力も知識も厚みを増したと思います。
これからも更なるレベルアップを目指して精進していこうと思います。

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by wp636 | 2017-08-02 03:57 | ドイツ語 | Comments(0)

ドイツ語の単語量を増やすにはどうしたらよいのか?

これは語学学習者ならばだれしもぶつかったことのある壁ではないでしょうか。
特効薬になるかどうかはさておき、自分の経験から言えることとして以下のものを挙げておきます。

1)一つの動詞などから他の品詞への変化を通じて語彙を増やす。
例えば、studierenという「大学で学ぶ」という動詞から、das Studiumという「大学での勉学」という中性名詞も覚えてしまうというやり方。同じ意味合いで品詞違いという接点の濃さを利用して単語量を増やすわけです。

2)反対語も調べて語彙を増やす。
例えば、die Arktis「北極」という単語を始めて知った暁には、反対語の「南極」die Antarktisも覚えてしまおうというやり方です。
反対語という接点で丸ごと2つの単語を覚えてしまうという欲張りな学習方法。このやり方を用いると、特に形容詞の語彙を連鎖的に増やすことができます。例えば、hell「明るい」⇔dunkel「暗い」、hoch「位置が高い」⇔niedrig「位置が低い」、jung「若い」⇔alt「年老いた」など。

3)読解問題から単語を拾う。
これは長文読解問題などを解き終えたらその問題を片付けてしまうのではなく、文中に出てきた気になる単語を拾い集めて語彙増強に役立てるというもの。読解問題の文意って意外と覚えているものなのです。そこに関連付けて単語を覚えていくと忘れにくいのです。

以上3つの方法、ちょっと試してみてください。

それと単語の学習の際、特に名詞の学習の際には、単に意味だけでなく名詞の性(男性・女性・中性)と複数形も一緒に覚えるようにしましょう。二度手間を避けることができますし、名詞の性別や複数形の覚え方にはパターンが決まっているものがあるので、そのパターンを頭に入れて効率よく、しかも正しく名詞を覚えていくよう心がけましょう。
例えば、語尾が-ungとくれば女性名詞ですし、この手の名詞の複数形は-ungenとなります(die Rechnung --> die Rechnungen)。
また-umとくれば中性名詞がほとんどですし、この単語はギリシャ語由来が多いので複数形は-enなど特徴的なものとなります(das Museum --> die Museen)。

他にも語彙を増やす方法はあると思います。
例えば、自分の好きな分野に特化して、その分野で用いられる用語をどんどん覚えていく方法。例えば料理好きな人ならば、調理や食材に関する用語を優先的に覚えてしまうというやり方。好きこそものの上手なれってことですね。

また動物、魚、自動車など、単語をグルーピングしてどんどん頭に入れていく方法もあるでしょう。例えば、das Tier「動物」の下位分類として、der Tiger「トラ」、der Elefant「ゾウ」、der Hund「犬」、die Katze「猫」、die Maus「ネズミ」などをマスターしていきます。

勉強とは試行錯誤の連続です。ご自身に一番合うと思った方法をいち早く見つけ、その方法を信じて邁進してほしいと思います。

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by wp636 | 2017-06-28 18:24 | ドイツ語 | Comments(0)

 今日、夫婦でとある町のニシン祭りに出掛けてきました。
5月くらいから欧州ではニシンが獲れ始め、特にオランダもののニシンが市場に出回ります。
なんといいますか、初夏の風物詩とでもいいますか。北ドイツでは特に人気のニシン。
今年も収穫を舌で味わう季節が到来したわけです。

 私たち日本人は魚を生で頂くことに抵抗がありません。しかし外国人、特に海に隣接していない国・地域の人々にとっては魚を生で頂くなんてナンセンスで危険極まりない暴挙とみなされます。生臭いし、第一当たったらどうするの?ってところでしょう。
でも北部ドイツはオランダとも隣接しており、ニシンや鰻を食べる習慣がしっかり根付いていました。
 このニシン祭り。お魚大好き日本人にはとってもお勧めです。他の外国人も少ないので、ドイツ人と直に会話する絶好のチャンス!

 北部ドイツのこの町は工業都市でもあるので、近年は外国人の流入が著しい。
普段ならアラビア系やアフリカン、アジアンが多くみられるメインストリートが、今日は白人で埋め尽くされていました。
白人と書いたのは、もうドイツ人とロシア系などを見分けるのが困難だからです。実際、ドイツ人に尋ねても「あの人はドイツ人?さて、ロシア系と言われればそうだし、チェコ人とか言われても北欧系って言われてそう見えるわねぇ」といった返答がきます。当の白人でも何人だか見極められないのですね。ここら辺がアフリカンやアジアンとは少し趣が異なるところでしょうか。

 ビールを買い、ニシンのサラダとニシンのサンドウィッチを頬張っていると、隣に座ってワインを楽しんでいたドイツ人の女性に話しかけられました。私たちがドイツ語を話せるのが分かると、「自分たち女4人組は皆旦那に先立たれ、今では年金生活を毎日一緒にのんびりと楽しく過ごしているのだ」と説明してくれました。
こういったドイツのお祭りにアラビア系は交わってきません。イスラム教では原則飲酒が禁止されていますし、ドイツ食の中に何が混ざっているのか分からないので、やたらに屋台のお店で買い食いできないのです。
 その点雑食の日本人は何でも食べられるし何でも飲める!
今日、これほど大きな規模のお祭りなのに、日本人は皆無でした。中国系も2組しか見ませんでした。せっかくドイツを満喫できる良い機会なのに勿体ない。
隣のおばちゃまは観光名所も親切に教えてくれましたし、来月には同じ場所でワイン祭りも開催されるとのこと。
ということで、「来月ここで再会しましょう!」と言ってお別れしました。

 こういった会話ができると、「ああ、やっぱりドイツ語ができてよかった!」と思います。今日もドイツ語で流暢に会話を始めるや、周囲のドイツ人たちが一斉に振り返り、「なんだ、あのアジアンはドイツ語が話せるのか」と途端に打ち解けた雰囲気が出来上がります。
これは外国人ばっかりの中に入った者にしか分からない空気の変化です。
 どんなに勉強しても分からない単語ってのはいくらでもあります。そういう時はどんどん売り子さんにでも、周囲に立っているお客さんにでも質問できる。ドイツ人はお節介なほど親切だから、それはそれは懇切丁寧に説明してくれますよ。

 最後はこの町で自家醸造のビールを製造販売しているレストランでご飯を食べて帰宅しました。
もうお腹いっぱい・胸いっぱいで大満足。

  郷に入りては郷に従え

せっかくドイツに暮らしているのですから、世界共通語の英語もいいけれど、この国の言葉を身に着けたいところ。
そうすればもっともっと暮らしが楽しくなりますよ。



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by wp636 | 2017-06-16 05:20 | ドイツ語 | Comments(0)

日本にいた当時、毎週土曜日に開催された南山短大コミュニティーカレッジでドイツ語の講座を受講していました。
講師は同時通訳を本業とする熱血漢のH先生で、この先生にドイツ語を本格的に学習する道しるべを与えられたと思っています。

ある時、先生は言いました「前つづりbe-やer-は他動詞を導くので、その後に4格目的語がくるんです」と。
こういう覚えやすい簡潔なルールというものを、私はすぐにノートに書き留めて暗記するタイプです。このときも「これは有用な情報を得たな」とほくそ笑みました。

ところが翌週の講義が始まると、或る60代の生徒さんがH先生の先の発言に絡みだしました。
つまり、「前つづりbe-やer-が基本的な動詞についても他動詞にならないものもあるじゃないか!嘘を教えるな!」と物凄い勢いで先生の発言を否定し始めたわけです。
私は言語なんてものは例外があって当然なので、「どうせ自動詞のものがあっても少数派だろうに」と思って黙って聞いていました。
(ちなみにerscheinen「現れる」は自動詞)
この日の授業どうなったと思いますか?
なんとこの議論で1時間15分くらいやりあったのですよ。くだらないですね。もう最後は教室中に白けた空気が流れていました。

ドイツ語レッスンの講師としてハッキリ言います。こういう考え方の人は言語を習得することはできません。
なぜなら言語は数学ではないからです。
相手はヨーロッパの言語です。鎖国していた日本にだってオランダや中国から外来語は入ってきていました。
様々な民族や国家がせめぎ合い、移動していた欧州に純粋なゲルマン語なんてものは存在しません。ローマ帝国やギリシャ帝国の言語がゲルマン語にも確実に取り入れられました。それをたった一つの100%例外のないルールで学ぼうとすること自体が不可能というもの。

60歳の手習いという感じでドイツ語を学び始めた方には到底見えなかったあの男性、今もきっと小さなことにこだわってドイツ語を習得する段には至っていないでしょう。

私は今でもあの時の白けた教室の雰囲気を思い出すことがあります。まずは言語を大まかに掴む。そして細部はレベルの上昇とともに修正していく、これが言語マスターへの最短距離だと信じています。
なのでH先生のbe-やer-は他動詞を導くというのは、今でも正しい教え方だったと思います。
唯一残念だったのは、あの男性が100%他動詞化するのではないけれど、大枠では有効な知識なのだと幅を持たせて理解できなかったことです。私は先の知識を使って「be-やer-の動詞には4格目的語」とマッチアップさせることで、会話のスピードが上がるのを実感できました。いちいち格を考える必要性が薄らいだからです。
そしてこの知識は今でも自分のレッスンに活きています。

揚げ足を取ることよりも、自分の知識を上げるための有効な知識として、他人の言うことは活用した方が賢明だと思います。

余談ですが、ドイツ語の他動詞は4格目的語を取る動詞のことを言います。helfenのような3格目的語しか取らない動詞は、ドイツ語では自動詞です。英語とはここが異なるので要注意です。

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by wp636 | 2017-05-13 19:31 | ドイツ語 | Comments(0)

 以前から何度も何度も考えつつもなかなか実行に移せなかったこと、それはドイツ語レッスンのオリジナルテキストを作成すること。
ようやく重い腰を上げて作成に乗り出しました。

 初級者用のドイツ語教材はたくさんあるのですが、段階を経てレベルの高いものまでとなると適当なものが見つからないという現状があります。昔に比べてドイツ語の第二外国語としての地位が相対的に低くなったからでしょう。
ですので、まずは初級用のテキストを完成させて、その内容に肉付けする形で中級・上級用と執筆できればベストではないかと考えています。

 テキストを持たずして、これまでドイツ語のレッスンをどういう風に行ってきたのか?
まずレッスンの前にどの単元を学習するか決め、その内容とレッスン時間を考慮して具体的なレッスンのイメージを頭に描きます。毎日の通勤時、行きと帰りに15分程度歩かなければならないので(相当田舎に住んでいることがお分かりいただけるかと思います)、その時にイメージトレーニングのような形でレッスンを頭で行います。
 面白いことに、こうしたイメージレッスンの時にこそ「こんなことを話してあげたらもっと興味を持ってもらえるかな」とか「レッスンの最後の締めくくりはこの話でオチをつけよう!」といったアイディアがひらめくのです。
 しかし実際のレッスンは自分の思い描いたものには必ずしもなりません。勉強熱心な生徒さんからは、いきなり想定外の質問が多く寄せられるからです。ドイツ語レッスン講師、特にドイツ人の先生に多いですが、この手の質問を遮る人がいます。中には怒り出す人も。。。恐らく自分の思い描いた学習手順を、そのとおり進めるのが一番効率的だと信じているタイプに多いと思うのですが。
私は生徒さんが興味のあることをキッカケに話を進める方が生徒さんの頭に残ると考えています。だから脱線大歓迎!です。時に、興味深い質問から「このテーマについて話してあげると、より一層学習が深まるはずだ」と気づかされることもあります。
 レッスンをやっていて思うのは、良いレッスンを作り上げるのは講師の努力によるところが大きいけれど、最高に有意義なレッスンというのは講師と生徒さんと両方で作り上げていくものだ、ということです。
講師が必至で説明しても生徒さんが乗ってきてくれなければ面白いレッスンにならないですし、かといって生徒さんがやる気でも講師がこれに応えられなければつまらないレッスンになってしまう。双方が同じ方向に向かってベストなレッスンを作り上げた時、これまでにない満足度の高いものになるのだと思います。

 今取り組んでいるオリジナルテキストが、ベストなレッスンに繋がる第一歩となれば最高に嬉しいですね。

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by wp636 | 2017-05-06 00:00 | ドイツ語 | Comments(0)

 ドイツに留学したての頃、単語量も少なくて何もかもが新しい発見という毎日を過ごしていました。もう10年以上も昔のお話です。
スーパーマーケットや本屋さんを探すのにも一苦労。そんなサバイバルな生活を送っていたある日、「そうか!ドイツって国は通りの名前を覚えると目的地に辿り着けるのだ」とようやく気付いたのです。

 すると結構面白い通りの名前、有名人にちなんだ通りの名前に出くわす機会があり町歩きが楽しくなってきました。
大きな都市にはどこかで聞いた通りの名前が、共通して存在することも発見しました。コンラード・アデナウアー通りやウィリー・ブラント通りなど。

 ドイツ留学した時点ではA2レベルしかなかったので、とにかく分からないことだらけ。そんな自分が不思議に思っていたのは「ドイツにはやたらとEinbahnstraßeって通りがあるもんだ」ということ。
私は自家用車に乗った経験がないので、車に乗るときのルールなどにも疎かったのです。

 どんなドイツ語初心者でも、車に乗る人ならこんな簡単なことご存知だと思います。そう、Einbahnstraßeってのは「一方通行」のことです。Kompositum(合成語)のことを学んで、ようやくこの単語が「一方通行」を表すことに気付いたのです。
だから今でもEinbahnstraßeの標識看板を見ると苦笑いしてしまいます。そこら中にあるので笑い続けないといけないのですが…

 こんな低レベルから出発した私ですが、その後とある語学学校で「文法マシーン」と呼ばれるようになったのだから大した出世ですね。
散歩のときに目に入る看板などからでもドイツ語の勉強はできます。今振り返って思うのは、やはり語学は止めてはいけないってこと。
ほんの少しでもいいですから、毎日コツコツ続けることが大切だと改めて思います。
継続は力なり、ですね。

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by wp636 | 2017-04-28 04:42 | ドイツ語 | Comments(0)

Magazinという単語

 Magazinなんて単語を見ると「雑誌」と条件反射的に思ってしまうのですが、この単語には「弾薬庫」とか「倉庫」という意味もあります。
先ほど英和辞書を調べてみたら、英語でも同じ意味や用法がありました。
 先日、夫婦で散歩していたらBekleidungsmagazinという看板が目に留まりました。
Bekleidungは衣服の意味だから、妻は女性の衣服に関する週刊誌だと思ったようです。実際はすぐそばに建つOutletの洋服店(卸売り店のような外観)の客寄せ広告でした。
まったく紛らわしいったらありません。

 なぜ自分がこのMagazinという単語の意味を知ったかというと、昔大恥をかいた記憶があるからです。
ドイツにはドイツ連邦図書館(日本でいう国立国会図書館のようなもの)がライプチヒとフランクフルトに建っています(旧東西ドイツ分断の名残)。ここは年に一度か二度、建物の内部を一般の人に開放します。
私も応募して地下の図書倉庫を案内してもらいました。その時に初めて耳にしたのがこのMagazinという単語でした。
「そうか、雑誌も大切に保管しているんだなァ」なんて間の抜けたことを考えていて、後日職場の上司(ドイツ人)に「そういう意味じゃないよ。倉庫っていう意味だよ」と言われて赤っ恥をかいたのです。

 もう随分と昔の話ですが、恥もかきよう。痛い目に遭うとしっかり頭に入りますから、タダでは転ばないくらいの気持ちでドイツ語に付き合っていきたいと考えています。

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by wp636 | 2017-04-07 04:47 | ドイツ語 | Comments(0)