このところ大学時代の友人と受験当時のことについてメールでやり取りしているのですが、自分が気に入って使っていた参考書がほとんど現存していないことを知りショックを受けています。
 それに代わる新たな素晴らしい参考書が続々刊行されているなら問題ないですが、出版業界自体が厳しい中、単に良い参考書が減っていく一方のようで寂しいかぎり。
私は学習に必要な3要素として、良い師・良い友・良い書物を挙げているので、現状を憂えています。

 学生時代から、何かを学び始めるに際してまずは参考書を買い漁ることからスタートしてきました。高校生時代に購入した参考書の数は半端ないと思います。それを大学時代になっても大切に保管していましたが、さすがに親が嫌がったので、社会人になるときに思い切って処分しました。その時に手元を離れた参考書の多くは、現在本屋さんで購入することができません。
 私の友人はネットオークションで昔の優れた学習参考書を落札するのが趣味。ずいぶんと昔は「変わった趣味だなァ」くらいに思っていましたが、徐々に「お気に入りの書籍というのはいつでも本屋さんで買えるものではない」ということが分かってから、彼の気持ちが痛いほど分かるようになりました。

 書籍離れが加速しているご時世、この先も優れた参考書は減っていく一方だと思われます。
公立の図書館ではこうした優れた参考書を所蔵していくことが必要ではないかと思います。こういった書籍をデジタルデータで一頁ごと保存し、出版元の許可を得て(税金から利用料を支払う)無料で市民に閲覧可能(もちろん自宅パソコンでも閲覧可能、出力して自分で問題を解くことも可能)にしたら、優れた書籍でしっかり勉強ができるように思うのですが。

 自分が思うほどには需要が無いのかしら?


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by wp636 | 2017-05-08 00:26 | 書籍 | Comments(0)

石田衣良『眠れぬ真珠』

 ただ今何気なくyahooニュースを眺めていたら、フランスの大統領選で注目を集めるMacron候補の奥様は24歳も年上だという。
これには正直驚きました。だってまるでお母さんじゃないか!と思ったので。

 先日読み終えた石田衣良の『眠れぬ真珠』も、テーマは年上女性と若者との恋愛。主人公の咲世子と素樹との年齢差は17歳。
amazonの評価を見ていたら「汚らわしい」という表現がありビックリしました。
年上の女性と付き合うのは汚らしいことなのでしょうか?私はそんな風には思いませんが。。。

 石田衣良ほどモテる男ならではの人物設定だなと感心してしまいました。女性の年齢が更年期障害に悩む45歳ということよりも、若くて才能のある映画監督・素樹の年齢が28歳だったのが心憎いです。
この年齢の男性は仕事を持ち自立した女性に魅力を感じる頃なのです。何でもかんでも若けりゃいいって言いながら鼻の下を伸ばすのはオヤジなんです。Macron候補も今では39歳ですが、奥様と結婚した時は29歳だったと言います。確かに『眠れぬ真珠』の中にも「上り坂を行く男と下り坂を行く女がひょんなことからすれ違い恋に落ちた。でも私はこの先どんどんこの坂を下っていくだけ。彼はもっと高いところに上っていくのに。」とありましたが、胸に熱いものがこみ上げてきました。男性作家なのにこういう小説が書けるところに石田衣良の才能を感じますね。

 最後のところ、「咲世子のもとに素樹が戻るなんて考えられない」という書評もありましたが、私はアリだと思いました。先のことをあれこれ悲観的に考えるよりも、今を精一杯に生きることを二人は選んだのですね。
これって恋愛に限った話ではありません。人生何事もその時その時を懸命に生きることが肝心だと思います。
 私の大好きな言葉は「過去を謀らず、未来を慮らず」です。過去のことはもう書き変えることはできません。未来のことは思い煩っても予想したとおりにはなりません。だから「今を精一杯に生きる」ということ。後悔のないよう、今を必死に生きていきたいと思います。


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by wp636 | 2017-04-25 02:38 | 書籍 | Comments(0)