これまでに学習塾に通われてきた方の手元には、使用済みのテキストが何冊もあるかと思われます。
私が塾の講師をしていた頃、生徒たちには「テキストに直接解答を書き込まないこと」を徹底していました。

なぜか?
特に国語や社会のテキストに解答をいきなり書き込んでしまうと、もう二度と見返すことがないですし、赤丸やバッテンが書き込まれたテキストを復習する意欲も失せてしまうからです。
塾講師時代は毎週たくさんの宿題を出していましたが、二学期の後半頃からテキストの復習を兼ねて過去の問題を書き込みOKで提出させていました。
こうすれば間違いなくテキストを復習しますし、知識の定着も図れます。

ある生徒は当初「なんでテキストをまっさらな状態で保存するのか分からない」と不満顔でしたが、私が復習をするためだと説明したら理解してくれました。子どもには頭ごなしにやさらせるのではなく、やはり講師の意図や狙いをしっかり伝えることが大切です。
子どもは大人が思うほど子どもではないです。

受験を控えた中3生は、これまで塾などで使用していたテキストの復習をするべきです。
この場合、もう書き込みを躊躇する必要はありません。直接問題集に答を書き込んで丸付けし、間違えた箇所だけ直前期に見返すのです。
そうすれば時間の大幅な短縮にも繋がります。

まっさら状態のテキストは、なにもe-bayで中古販売するためにとっておくのではありません。
しかるべき時にしかるべき方法で使い切るためにあるのです。

さあ、二学期も佳境に入ってきました。一度学習した内容の復習を兼ねて、テキストを再利用しましょう。

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by wp636 | 2017-11-11 20:10 | 受験 | Comments(0)

今日のテーマは標題のとおりです。
特に公立高校を第一志望に考えている方には、全県模試や公立高校そっくり模試などが用意されていますから、なるべく知名度が高く受験者数が多い模試を受けるようにしてください。

海外に住んでいる受験生、とりわけ日本の学校での通学経験がほとんどない学生さんは、自分の立ち位置が掴めないことが多いです。
のんびり屋で一向に受験勉強の追い込みができていない、とお悩みのお父さん・お母さんは是非「目を覚まさせる」意味で受験をお考え下さい。
母集団の小さな「海外生模試」なるものを日本人学校などで提供されてきたかと思いますが、ハッキリ言って母集団の小さな模試では合否の判断はまったくできません。断言できます。
私は以前新聞社で選挙などの世論調査を担当していましたが、母集団をきちんと確保しないと新聞記事として掲載することは許されませんでした。偏った意見に基づいて記事を書いたらミスリードに繋がってしまいます。
受験でいうなら、夏休み後の全県模試が狙い目です。11月以降はなおのこと有意義です。
なぜかというと、中3の夏休みまで体育会系部活に打ち込んできた文武両道のライバルたちの学力が、どんどん伸びてくる時期に差し掛かるからです。サッカー部や野球部で活躍してきた彼らの集中力は目を見張るものがあります。受験の直前まで彼らの学力は上がり続けます。
つまり秋の時点で同じくらいの学力なら、ほぼ間違いなく帰宅部生・文科系部活の生徒さんは差し切られます。
そこに早いところ脅威を感じてほしい。あんまり遅くに気付いても時すでに遅しですよ。

痛みを覚えて、「このままではいけない」と気づいたらしめたもの。
何が足りないのか、どの教科に弱みがあるのか、一週間の習い事の時間配分は今までのとおりでいいのか、今習っている塾や家庭教師のままでいいのか、いろいろな気付きの良い契機となるでしょう。

受験までもう4ヵ月しかありません。そして、まだ4ヵ月あるのです。もうここが後れを挽回する最後のチャンスです。
必要なことをして、受験を乗り越えてほしいと思います。

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by wp636 | 2017-11-04 17:38 | 受験 | Comments(0)

中学受験・高校受験を迎える受験生にとっては、とても大切な時期となりました。
年内にできればすべての学習内容を終わらせてしまいたいところです。
新年になってからは、これまでに学習してきた単元ごとの知識(点の知識)を横断的に結び付ける作業(点と点を結んで線にする)に当ててほしいです。

勢いがつくと、一日で複数の科目に対してたくさんの問題演習を積めるようになります。
そうなればしめたもの。
一気に学力が上がり、当人にも自信が出てきます。

もしも勉強に遅れを感じているなら今が最後のチャンス。
海外で生活していていると、いざ日本に受験前に帰国しても面倒を見てくれる学習塾は少ないです。
もちろん学校の成績が良く、上位校への進学が見込まれる生徒なら喜んで受け入れてくれますが、そうでない場合キッパリと断られる可能性が高いです。
今、ここでやれることを精一杯やっておくべきです。

来年の春、受験生全員の方が志望校合格の喜びに浸れるよう、自分もできる限りのサポートをしようと思っています。

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by wp636 | 2017-10-31 19:38 | 受験 | Comments(0)

平成29年度の東京都立高校入試問題から[5]の古典の問題解説ビデオをホームページ上でアップしました。
是非ご覧ください。

もしも他府県の問題を解説するビデオが見たい、という方がいらっしゃいましたら、問題をpdfファイルかスマホで写真に収めてお送りください。できるだけご期待にお応えしたいと考えています。

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by wp636 | 2017-10-15 20:28 | 受験 | Comments(0)

私は高校入試前、公立高校入試の問題集を買い込み、過去問をしっかり解きました。
そうすることで「数学では毎年こんな問題が出ている」とか、「社会では××がよく出題されている」などの傾向を掴むことができました。
敵を知り、己を知れば百戦危うからずです。
ですから、高校入試を来年に控えている受験生にもう一度、学校の出題傾向分析と過去問対策をするよう力説しておきたいと思います。

私が高校を受験した頃は第二次ベビーブームの真っ最中で、受験は過熱の一途をたどっていました。
進路の決定に担任教師・学校長の判断(見立て)が大きく影響し、自分が希望する学校を受けさせてもらえないこともしばしばありました。
なぜかというと、受験学年を受け持つ担任教師にとって、担当生徒全員の志望校合格は至上命題のようなものであり、受験失敗という烙印を何としても回避したいという自分の都合が最優先されていたのです。ですから、生徒の第一志望校決定に関して彼らの希望を聞くのではなく、担任教師から見て「受かる学校」に変更させるのも教師・学校長のお仕事だったわけです。

私の中3時の担任はまったくの放任主義で、私に希望の学校を受けさせてくれました。これはまったくの奇跡としか言いようがありません。
他のどのクラスの担任も「お前は無謀な学生だな。私立の滑り止めはいくつ受けるのか?」と、平然と公立受験失敗を前提に廊下で話しかけてきたものです。こんな侮辱ありますか?

私が学校教師を当てにしなくなったのはこの頃からです。
なぜ私は他の教師たちが不合格を前提に話しかけてきてもまったく気にしなかったかお分かりでしょうか?
それは自分で過去問を解いて、「この調子だと受験本番で210点(250点満点)は取れそうだ」としっかり自己分析できていたからです。
私の受験した学校は200点も取れれば合格が確実と言われていました。落ちるわけがないです。教師の勉強不足以外の何物でもない。
受験直前までに受験者総数が8000人規模の大きな全県模試を2回受験し、合格確率は80%を優に超えていました。
どうしたら落ちるんでしょうかね?

受験本番も自分の見立て通りの点数を取って余裕で合格しましたよ。この結果を受けて、教師たちは何て言ったと思いますか?
「お前良く受かったな」「本番で何点取れたんだ?お前そんなに賢かったっけ?」ですって!人を馬鹿にするなと言いたい。

中学2年生のとき、同じクラスになって凌ぎを削ったライバルがいました。彼とは内申点も同じくらい、模試の点数もほぼ同じくらいという、ライバルと呼ぶにまこと相応しい関係でした。
受験が終わり彼と久々で会話しました。私が彼よりワンランク上の学校に受かったことを伝えた時の彼の悔しそうな顔ったらなかった。。。
私は優越感に浸るどころか、彼が担任教師の頑なな説得で同じ高校を受験できなかったことに腹立たしさを覚えました。

たかが高校受験と言ってほしくないです。私たちにとっては人生最初の大きな試験でした。そこで私は成功体験を積めたのに、彼は合格こそしたものの、自分の本当の第一志望校には受けさせてもらえなかったのです。こんな理不尽なことってありますか?

自分を信じる、自分が自分のことを一番よく知っている。

こう確信したのは、高校受験が最初のキッカケでした。
自分が何を得意とし、どこを苦手にしているのか、しっかりと見つめましょう。そして受験希望の学校の出題傾向をきっちり分析します。得意な分野で点数をしっかり確保し、苦手なところで大失敗しないよう最低限の点を拾う。それができれば絶対に志望校に合格できます!

来年の春、また受験の季節がやってきます。私の生徒さんたちが「本当の第一志望校」に合格できるよう、全力でバックアップしていきます。

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by wp636 | 2017-10-07 16:31 | 受験 | Comments(0)

先日の新聞記事に、「国立大学の付属学校の一部がエリート校化しているので、このままで良いのかどうか検討する余地がある」との答申が出されたというものがありました。
どうやら、筑波大附属駒場、筑波大附属、学芸大附属あたりのことを指して、これらの学校に学力の高い生徒が集まる現状を認めておいてよいかどうかということらしい。
学力の極端に高い生徒に偏らずさまざまな生徒を集めて、将来の学校教育の発展に寄与するような研究機関にすることが検討されているようです。選抜方法もこれまでの学力考査重視から抽選や面接などに変更し、あらゆる生徒に門戸を開く可能性が提示されました。

私は「日本全国総平板化」に反対の立場なので、エリート養成学校があっても良いではないかと考えています。
全国にある国立大学附属の学校が、将来の日本を担うエリート養成所であってもよいではないか、ということです。
今後ますます社会的な格差が広がると予測される中、次世代を担う優秀な人物を安価な学費の学校で育むことができるという環境を残しておいても良いと思うのですが。
正直言って、筑波大付属駒場の学生が抽選で選ばれた並みの学生の集まる学校になってしまうことは、ちょっと私の頭の中では考えられないです。第一、今まで積み上げてきた素晴らしい伝統を放棄してしまうのはいかがか?と思います。

私が大学生の頃、学芸大附属→東大理科Iという人と知り合いになりましたが、規格外の頭の良さでした。いつも「俺、勉強しない。これまでまともに勉強したことがない」が口癖の人で、大体こういう発言自体疑わしいと思うのが普通でしょうが、この人、どう考えても勉強する時間がないという暮らしぶりでした。夜遊びも派手だったし、とにかく学校に出てこない・・・
サークル活動でも無茶苦茶な行動をとったり、後輩にあり得ないことを要望するなど、「本当に東大生なのか?」と頭をひねりたくなるような人でした。
大学生活がよほど退屈だったのか、大学に3年通って中退しました。
周囲はもちろん大反対しましたが、意外にも彼のご両親は「あなたの人生はあなたのもの。自分で責任が取れるなら退学したらいい」と認めたそうです。

その後どうなったと思いますか?
Lotusにバイトのような形で入社してプログラミングを担当していたのですが、すぐに頭角を現して正社員となり、この会社がIBMに買収されると、買収先でどんどん出世していきました。
規格外の賢さを持つ人にとって学歴なんてどうだっていいんだな、と思いましたね。

そんな先輩がいつかポツリと言っていました。
「学芸大附属の頃も適当に学生生活していたけれど、あれが他所の学校だったら俺、通い続けられなかったと思うよ。」
あんまりにも頭が良いので、既存の学校教育では退屈すぎたのではないでしょうか?
ちなみに学芸大付属での授業の内容がとても気になったので、「どんな授業なのですか?やはりレベルの高い授業が行われているのですか?」と尋ねると、その答えは意外なものでした。
「中には面白い授業もあるね。普通の学校ではやらないようなものもあった。だけど基本的には放っぱらかしだよ。」
どうやらこの学校は授業を聞いて学ぶ場所ではないらしい。そもそも1聞いて10理解する学生が集まる場なので、いちいち細かい説明が不要なのでしょうね。
こんなタイプの学校、そうそう見つけられないですよね。だから今後も残してほしい、それが私の希望です。

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by wp636 | 2017-10-03 16:04 | 受験 | Comments(0)

私は国語を家庭教師で教えていますが、「うちの子は読解が苦手で・・・」というご相談をよく耳にします。
お悩みごもっともという感じで、たしかに読解力は一朝一夕で身につくものではなく、地道な読解の継続と効果的な指導が大切です。
ただ、東京都立の高校を受験しようとお考えの方には、読解はもちろんですが、もっと貪欲に点数を稼ぐためにできることがあるはずだと考えます。

是非一度以下のサイトを訪問して、都立高校の実際の入試問題を確認してみてください。
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/2017/pr170224b.html
特に最初の問題に注目です。

・実際の入試問題(昨年度)
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/2017/pr170224b/29k-toi.pdf
・採点基準と各問の配点
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/2017/pr170224b/29k-kaitou.pdf

漢字の配点が読み書き合わせて20点もあります(100点満点)。これは進学重点校の問題であろうと共通問題であろうと同じです。
また漢字は中学校の学習指導要綱に範囲の定めがあるので、進学重点校を受験するからといって一段上の問題(高校生レベルの漢字)が出題されることはありません。

つまり、都立入試の漢字は努力すればすれだけ確実に得点が取れる部分なのです。
こう書くと、「他の道府県の入試問題にだって漢字は出題されるでしょう?」とのご指摘を受けます。そうです、仰るとおりです。
しかしその配点が総得点の20%を占めるのは、日本全国47都道府県の中で東京都だけなのです!

出題者の意図は恐らく次のようなものでしょう。
中学一年生からコツコツ漢字の読み書きをして訓練を積んできた人の努力に報いよう、と。
入試直前になって慌てて漢字の学習をしても、さすがに範囲が広すぎて効果的な学習は難しいですね。学習塾によっては、「漢字の配点は低いので捨ててしまえ」という指導をしているところもあります(東京都以外の道府県で、しかも漢字の配点の低い地域)。
努力対効果が低いと見るや捨ててしまえ!というのは戦術的には有効ですが、やはり日本人として中学レベルの漢字は隈なく書けるようにしておきたいもの。東京都の教育委員会はその点を重視しているのでしょう。

漢字の問題で満点を確保すれば、もはや総得点の20%は確保できたことになります。残りの問題を半分しか取れなかったとしても総得点は60点に達します。ここをベースにして点数を引き上げていく(60点→70点→80点)努力をするのです。

「読解力がないから国語は苦手」と諦めてしまうのではなく、できるところから貪欲に点を取りにいく。これは入試に限らずすべてのテストに共通する鉄則です。否、生き抜くために不可欠な要素とも言えます。
だから、高校入試という絶好の機会を利用して、逞しく強く生き抜く方法を身に着けてほしいと思います。

努力対効果の高い東京都立入試の漢字問題。お子さんに都立高校受験を、とお考えの方は今日から早速漢字学習に取り組んでください。
漢字の学習には読解問題に対するようなセンスは一切必要がありません。
お子さんが暗記学習を嫌がるという場合、親も一緒に書き取りに挑戦してみる方法もあります。
「自分だけがやらされているわけではない」と思うと、机に向かうタイプのお子さんもいますので。

高校入試改革により、都立高校は実にさまざまな選択肢を用意した素晴らしい教育機関になりました。
授業料も安いですし、とっても狙い目です。
もちろん私も個人レッスンという形で都立高校受験生を応援しています!

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by wp636 | 2017-09-29 01:13 | 受験 | Comments(0)

受験前に学校訪問する

あと4ヵ月もすれば受験ですね。
すでに希望とする中学校や高校を訪ねた人もいらっしゃるかと思います。

まだ学校訪問していらっしゃらない方は、是非受験前に志望校を訪ねてみてください。
別にopen campusなどの学校開放日に訪ねる必要もないです。とにかく学校に行ってみるのです。
さまざまなことを肌で感じられるでしょう。
例えば、見ず知らずの人でも学校訪問者であると分かると、学生たちが当たり前のように挨拶する学校があります。
とても躾のできた学校です。こういう学校に訪問して、あまりの雰囲気の良さに親子で感動して志望校変更したという事例を知っています。

また中学や高校で部活動に取り組んでみたいという希望を抱いている学生さんもいらっしゃるでしょう。
そういう方は是非部活動の様子を見学させてもらってください。
今や日本の学校は生き残りに必死です。学校訪問を希望する人を邪険に扱うような学校は無いです。部活動も見学させてくれるはずです。

一つ思い出深いことがあります。
高校受験に際してバレーボールの名門校を受験したいと言った生徒さんがいました。
東京にある春校バレーの優勝経験校が第一志望と聞いたとき、「それ、本気?」と思いました。
確かに体格の大きな女の子でしたが、日本人学校でちょっと運動ができるくらいでこの学校のバレー部を志望するのは大丈夫なのか?と心配になったのです。
「学校訪問しましたか?」と尋ねると、春校バレーで有名な学校だから知っています、という答え。
それだけで進学先にしてよいのかと思い、志望校訪問を強く勧めました。
お母様もママさんバレーで活躍していたようで、お子さんと一緒に春高バレーをテレビで観ては「すごいね」と夢を膨らませてきたといいます。それでも学校訪問は是非してほしかったのです。
学校側は喜んで見学させてくれました。体育館で部活動の様子も見学できたそうです。

どうなったと思いますか?
やはり春高バレーで優勝するくらいですから、体育会系バレー部の練習は物凄かったようです。
なぜ体育会系バレー部と書いたかというと、この学校のバレー部は普通のバレー部と体育会系バレー部とに完全に分かれているからです。
しかもどちらの部活動も盛んで、ともに1部2部(一軍と二軍)と二部制になっていたのです。つまりバレー部だけで4チームある、と。
普通の部でさえ一軍と二軍に分かれているのは凄いですよね。この体育会系バレー部の練習のハードさといったら度肝を抜かれるレベルだったようです。
あまりにショックに親子して言葉が出なかったとか・・・

この生徒さんの第一志望はすぐに変更となりました。何も知らずに受験していたら、と思うとぞっとします。高校3年間が台無しになる可能性もありました。

インターネット上で志望校の情報は簡単に手にすることができます。便利な時代になりました。
しかしどの学校も美辞麗句のオンパレード。美しい情報しか目にすることができません。だからこそ実地訪問していただきたい。
むしろ学校開放日のような用意周到に準備されたイベントでない日に訪れる方が、生徒たちの普段の生活態度などが見られるかもしれません。
一生に一回の中学・高校時代、充実した時間を過ごしてほしいと思います。だからこそ時間や手間を惜しまず、志望する学校にはなるべく足を運んでいただきたいと思います。思いの外学校間で差異があることに気付きますよ。

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by wp636 | 2017-09-24 16:37 | 受験 | Comments(0)

そろそろ夏休みが見えてきました。
気になるのは、長い休みの間の学習をどうするのか?ということ。

普段から地元の学習塾や個別指導教室に通っている方ならば、そこで引き続き夏期講習会に参加するのが一般的でしょう。
しかしすべての方がそうとは限りません。
自習がしっかりできるお子さんで、学校から出る課題もコツコツこなせるようならば、夏期講習会だけ塾通いしても問題はないかもしれません。
一方で、夏休みだからこそ学校での学習の遅れを取り戻そうと思って、夏期講習会への参加をご検討の保護者の方もいらっしゃることでしょう。
その場合、お子さんを地元の学習塾に通わせようと考える際には注意が必要です。

学習塾にとって夏期講習会は、年に二度ある書き入れ時のひとつです。もしもここで1学期までの復習をしようものなら「日本に一時帰国しますので、また秋からお世話になります」と言われかねません。
だから復習・定着の講義を行う塾(特に進学塾)はまずありません。「もっと先の学習を進め、早いところ総合演習に時間が割けるようにしましょう!」と耳触りの良い言葉で生徒を囲い込もうとします。資本主義社会ですから当然といえば当然の施策でしょう。

でも生徒を持つご家庭ではそのような塾の実情はよく知られていないのもまた事実です。
進学塾の効用もありますが、もしもこれまでの学習に躓いていると感じている生徒さんには、別の方法も検討すべきであるとお勧めします。

なぜそんなことが言えるかといえば、それは私自身が海外進学塾で専任講師をやっていたからです。
夏休みのテーマに「1学期までに習ったことの復習と基本の徹底的な定着を図ること」を選び、結果的に多くの生徒さんが「それなら日本に帰って実家で自習します」という(商業的な)大失敗を体験したことがあるからです。
もちろん私も失敗に学んで、以降二度と復習を夏期講習会や冬期講習会のテーマに選ぶことはありませんでした。
例えば、国語の文法事項を完全マスターするとか、古典の難解な読解まで一気に攻略するとか、夏休み中に関係代名詞まで解説しますとか、「講習会に参加しないと後れを取るぞ」と思わせるテーマを選んで生徒さんを囲い込んだ記憶があります。

よくよく考えてみてください。
長いこと塾に通ってくれた生徒さんこそ第一番に優先されるべき存在です。彼らの第一志望校合格こそが至上命題です。
講習会にだけポッと参加する生徒さんが実際の講義を受けてみて「なんだかやっていることが違うな。知らないことばかり解説しているな」と思っても、彼らに合わせるようなことは一切しません。それが進学塾なのですから。

これも自分の実際の経験ですが、中3の5月頃になって入塾してきた生徒さんがいました。その年の4月に転校してきたとか、そういった事情のある生徒さんではありませんでした。要するに、ずっと同じ地域に住んでいたけれど中3の春休みが終わって慌てて塾通いを始めた、と。
残念ながら日本人学校などの学習進度よりも進学塾はかなりスピードが速いですし、先ほどから書いているように講習会は復習の機会ではないので、どんどん学習は進んでいくわけです。
この生徒さん、自身の学習の遅れにがっかりして、3ヵ月ほどして退会していきました。
可哀そうだと気の毒に思う気持ちはありましたが、至上命題は今まで通い続けてくれた生徒さんの志望校合格。
残酷なようですが、細かくレベル分けなどできない海外塾では、付いていかれない生徒さんは置いていかれる運命です。そういう指導形態に疑問を抱く講師ならば、私のように進学塾を去るしかないわけです。

海外塾勤務時代、他の同僚が口にするのを耳にしましたが、進学塾と家庭教師は「住み分け」をすることなるということです。
集団授業に付いていかれる生徒さんは大手の学習塾に通う、と。そこでは学習が厳しいと感じる方は他の方法を模索するしかない、と。

だからこそご自分のお子さんの学習進捗度や学校での成績などを踏まえて、ご自身にピッタリの夏休みの過ごし方を考えていただきたいと思います
他のクラスメイトさんの様子や学習塾の評判も大切な判断材料ですが、最終的にはお子さん一人一人で事情は異なります。
限られた時間、しかし結構長い期間だけに悔いの残らない過ごし方をしてほしい、そう思っています。

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by wp636 | 2017-06-18 22:52 | 受験 | Comments(0)

受験する生徒さんにとっても、また保護者の方にとっても悩ましいのは、「果たして志望校のレベルは高めに設定した方が良いのか?はたまた自分の学力に見合ったところで、将来的に落ちこぼれるリスクを下げた方が賢明なのか?」ということではないでしょうか。

たしかに自分の学力以上の学校に狙いをつけ、仮にビリで入学してもレベルの高い学校の質の高い教育を受ける方が良いという考え方には説得力があります。また本人のレベルに合った学校に進んで、その学校でトップを狙うという戦略もあります。
一つの面白い例を挙げてお話ししましょう。

私は高校時代、3大予備校の一つに通っていました。レベル分け試験用に必死に対策を練ったので、嬉しいことに一番上のクラスに参加することができました。
最初の講義の際、たしか国語だったと思いますが、クラスにいる生徒たちの学生服、セーラー服を見て委縮しました。県下のトップ校の生徒ばかりだったからです。例えば、栄光学園、聖光学院、フェリス女学院、県立湘南、県立翠嵐、浅野、関東学院附属、横浜共立などなど。
でも私はもともと無名校の生徒、「誰も私の学ランを見ても学校名なんか分かるわけない」と開き直って授業に必死で食らいついていました。

さて上記掲載の学校の一つ、超有名校の生徒の中にもとっても頭の良い生徒と学校では最下位に近い位置にいる生徒とが一緒に学んでいることを知りました。
講義の合間の休憩時間、「K、お前馬鹿だもんな」なんて信じられないようなからかい言葉が飛び交っていたからです。どうもKくんはこの学校に入学した当初から勉強についていくのが大変だった様子。志望校を高めに設定してチャレンジした生徒さんだったのでしょう。
たしかに学校では最下位に近い順位に甘んじているかもしれません。しかし腐っても〇〇でしょ?私は彼を馬鹿にするからかいに耳を疑いましたね。最下位の生徒でも予備校ではトップクラスにいるわけですよ。

この学校のトップの生徒は講義中、予備校の講師(国語の神様と当時呼ばれた名物講師)から名前を呼ばれ「君が〇〇くんか。もう君は国語の勉強しないでいいよ。君の学力は既にこのクラスのレベルを超えているから、僕にはもう教えることがない。数学とか英語とか、もっと他の教科を学んだ方がいいよ。」と言われていました。これには正直飛び上がるくらいビックリしましたね。なぜなら私たちはその時高校一年生だったからです。
すると周囲に陣取っていた彼のクラスメイトが答えました。「彼は数学も英語も校内一番です。」と。こいつにもビックリしました。県下No1.と言われた学校のトップは国語・数学・英語すべての教科で校内1番だったからです。

このトップ君は東大模試に成績優秀者で名前が載る常連で、結果的に現役で東大法学部に進学しました。
ま、ここまではよいのです。問題はクラスメイト達にいじられ、馬鹿にされていたKくんのほうです。

Kくんは周囲に「馬鹿だ」とからかわれても決して諦めていない感じでした。「自分はたしかにこの学校では成績が下位だ。でもこの優秀な連中に必死に食い下がっていればきっと志望校に合格できる」と思っているように見えました。何故そう思ったかというと、周囲の賢い生徒たちも決してKくんを本気で馬鹿にしていない・虐めていない様子で、むしろ必死に食い下がってくる彼に感心しているような雰囲気すら感じていたからです。彼の志望校は都内の国立大学。なぜ知っているかというと、私もその学校を狙っていたからです。模試でも顔を合わせましたから。

結果的にどうなったと思いますか?
私はこの国立大学の受験に失敗し、慶應に進学しました。彼は自分の夢にこだわって一年浪人しました。そして一年後、第一志望校に見事合格したと友人を介して聞きました。
背伸びして超有名校に進学したことは、彼にとっては大いなる財産になったのです。

では志望校は高くに設定するのが絶対的に正しいかといえば、そうではないでしょう。
やはりその生徒さんの気質、ものの捉え方にかかっているように思います。圧倒的に優秀な周囲の生徒に気圧されていじけてしまうようなら、志望校をできうる限り高めるのは得策ではないでしょう。

インターネット上ではたくさんの学校情報、OBからの評価などが溢れています。でもいくら客観的に評価しても、進学先がその生徒さんにとってベストか否かはその個人によるという側面を見落としてはいけません。

厳しい環境にあっても逆境をバネに能力を伸ばしていける性格の生徒さんなら、私は迷わず高い志望校設定を勧めます。やはり伝統ある進学校には新参者にはない素晴らしい学校の歴史の重みがあり、生徒の自尊心などが自然に育ちますし、人脈ネットワークという意味でもとても価値があります。

また志望校のレベルを多少下げても、進学先で自分のペースを守って学校のトップを狙い、推薦制度などで自分の進学先を幅広く選べるような学生生活を送る生徒さんもいます。

最後に、学校選びはインターネット上の評価などに頼り過ぎず、あくまでお子さん一人ひとりの性格をよく見極めて決めてほしいと思います。

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by wp636 | 2017-05-02 01:22 | 受験 | Comments(0)