日本の政治家に大した人物がいないのは今に始まった話ではないけれど、北朝鮮がミサイルを打ち上げて大変な時期に辞任する防衛相ってどうかと思う。そういう人物を任命した首相も首相。しかも後任は外相と兼任って。人材難と言われても仕方のない状況だ。
小さな頃から懸命に勉強している生徒がたくさんいて、社会人も自分のプライベートな時間を削って長時間勤務しているのに、その努力と納税の一方で、日本のトップに立っている人物がこの程度ではあまりに浮かばれない。

政治に興味を抱かない人が多い昨今、選挙についても「どうせ行っても無駄」と思って投票に出掛けていかない人も多い。けれど、これは物凄い税金の無駄。自分の貯金に目を向けることと同じくらい、否それ以上に価値のあることですよ、政治を考えることは。
もっと多くの人が政治に関心を持って、「良い政治家」は選べなくても(人材不足なので)、「ひどい政治家(稲田議員のような人物と言ったらあまりに失礼か)」を選ばないようになりたいもの。

今、中3生に公民のレッスンをしていますが、中学の学習科目でこれほど重要な科目もないと思う。
下手をすれば、日本国憲法や政治(選挙)などの仕組みを勉強する機会はこれが最後という場合も多い。私は高校時代の受験科目として政治経済・倫理を選択していたので、憲法などについて改めて深く学習する機会があったものの、高校時代に政治経済・倫理を選択する人なんて殆どいないはず(全高校生の一割以下?)。多くは日本史か世界史に地理を加えるパターンであろう。
だからこそ、中学生の時分にきちんと公民の指導をしておかねばならない。受験科目としてだけではなく、生きていくための実践的な学問としても。
ただしこの科目、教える人間によって大きく内容や指導の質がブレる可能性があり、取扱注意科目なのである。
多くの社会科の教師は史学専攻であろう。経済、経営、商学専攻だった人間が公立校の社会科の教師になる確率はとても低い。大抵は銀行か証券、生保それに商社を第一志望に就職活動を行うはずだから。私自身も経済学部出身だけれど、会計の勉強をして国税専門官、それに民間会社の経理マンを勤めてきた。
だから興味深い公民の授業が学校で行われる可能性はとても低い(主専攻にしてきた教師が少ないから)。社会経験の少ない教師が、公民を中学生に向かって指導するのは困難ともいえる。

日本人の、特に若者の政治離れが顕著なのは、お粗末な国会議員らの責任もある。しかしそれだけではないだろう。
せっかく公民という貴重な学習機会が義務教育の間にあるのだから、ここをしっかり指導できる教員の養成も必須だ。もっと生徒たちが小さな頃から、政治や経済に関心を抱く学生を増やさないといけない。
私が学校教員の4割から5割は社会人経験者にすべきだと考える理由はここにある。教職課程を修了して、教職員採用試験に合格すれば教師になれるという甘い考えを根本から叩き直さなければならない。一生懸命に働いている教職員がたくさんいることも知っているが、反面どうしようもない者がいるのも事実。
臨時雇いで教職員を補うのではなく(不安定な雇用では指導の質にも影響する)、半日勤務の正教員を増やすべきだと考える。そうすれば家事との両立が可能になり、教職に復帰できる元教員なども見つけられるのではないか。

国会議員の体たらくを非難し政治に無関心になるのはたやすい。それよりも将来の日本を背負って立つ人材を小中学生の教育段階からしっかり養成していくことだ。そのためには中身の濃い授業のできる優れた教員の人材確保・育成も待ったなしの状況である。

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by wp636 | 2017-07-29 08:30 | 日常生活 | Comments(0)