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良い参考書がどんどん消えていく

 このところ大学時代の友人と受験当時のことについてメールでやり取りしているのですが、自分が気に入って使っていた参考書がほとんど現存していないことを知りショックを受けています。
 それに代わる新たな素晴らしい参考書が続々刊行されているなら問題ないですが、出版業界自体が厳しい中、単に良い参考書が減っていく一方のようで寂しいかぎり。
私は学習に必要な3要素として、良い師・良い友・良い書物を挙げているので、現状を憂えています。

 学生時代から、何かを学び始めるに際してまずは参考書を買い漁ることからスタートしてきました。高校生時代に購入した参考書の数は半端ないと思います。それを大学時代になっても大切に保管していましたが、さすがに親が嫌がったので、社会人になるときに思い切って処分しました。その時に手元を離れた参考書の多くは、現在本屋さんで購入することができません。
 私の友人はネットオークションで昔の優れた学習参考書を落札するのが趣味。ずいぶんと昔は「変わった趣味だなァ」くらいに思っていましたが、徐々に「お気に入りの書籍というのはいつでも本屋さんで買えるものではない」ということが分かってから、彼の気持ちが痛いほど分かるようになりました。

 書籍離れが加速しているご時世、この先も優れた参考書は減っていく一方だと思われます。
公立の図書館ではこうした優れた参考書を所蔵していくことが必要ではないかと思います。こういった書籍をデジタルデータで一頁ごと保存し、出版元の許可を得て(税金から利用料を支払う)無料で市民に閲覧可能(もちろん自宅パソコンでも閲覧可能、出力して自分で問題を解くことも可能)にしたら、優れた書籍でしっかり勉強ができるように思うのですが。

 自分が思うほどには需要が無いのかしら?


by wp636 | 2017-05-08 00:26 | 書籍