人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日本から小包を送るときは気を付けて!

ドイツに住んでいると、特に単身で留学なりお仕事の都合なりで滞在となると、心配する両親から心のこもった贈り物が山盛り届くこともあるでしょう。
しかしこれが税関ではとっても目立ってしまい、検査の対象になってしまうことがあります。
せっかく贈ってもらった物なのに、高額な輸入関税が課せられると泣くに泣けないですよね?
この税関留め置きのバージョンには二点あって、
(1)中身が疑わしいと判断されたとき
(2)中身の価格がどうも輸入関税を課せられるもののようだけれど、一体その額をいくらにしたものか不明なとき(中身を開封してもらって実地で計測する)

私は一度日本の通信講座に挑戦した際、まとめて段ボールに詰め込まれたテキストとDVDが税関で差し止められてしまった苦い経験があります。
それがまた泣くに泣けないのが、学校から内容の一覧表と領収書がセットで添付されていたこと。
妻が税関まで代理で出掛けていってくれたのですが(もちろん代理人受け取りに関する書類を一筆書いて私がサインしたものを持参しました)、「この小包を開けて頂戴」と言われて(強制的に開ける権限があるはずなのにね)妻が素直に開封するや否や、中身を確認する前にさっと領収書を税関官吏が取り押さえてしまいました。その間わずか0.3秒!
そして、日本語が読めないながらも数字は物語る!どれが何を指しているのか翻訳しろと言われ、中身を知らない妻は推測で説明(大体正解)。それをもとに素早く電卓が叩かれ、あっという間に130ユーロ輸入関税を支払わされる羽目に。
あゝ、講座代だけでも高額だったのに・・・やられた感で一杯になる。

昔は胃カメラのようなスコープを利用して段ボールの中身をチェックしていたはずなのになァ。財産権の侵害か?なにか問題視されたのか?一応は受領人の承認を得てから開封するようになったのかしら?

それにしても不思議なのが、税関で差し止めた商品をDHL(Deutsche Post)を使って再配送してもらえるというサービスがあります。
中身に疑義があっても、このサービスを使えば税関に出向かなくても済むのでしょうか?そんなことあり得ませんよね。。。
輸入関税が課せられる際は、送料とともに課税の請求書も同封されてくるのでしょうか?小包を引き受けるとの署名がなされたら、情け容赦なく開封し輸入関税を課してしまう、と。
二つの小包が同時に日本から送付されて、それらが同時に税関で引っ掛かった場合、転送サービスをしてもらうと当然28.9ユーロの2倍を支払うのですよね?これは財政的にはかなり痛い!

新品の服などを送ってもらう時は必ず値札を外すこと。円表示のついたタグなど問題外!
仮に課税されることになっても言い値でなんとか最低限の課税で切り抜けられるますよ。「こんな新品の服がそんな安い値段で買えるわけない」とか言われたら、日本では良い商品が安く買えるのです。だから送ってもらったの!とか主張すればなんとか最低限度の出費で済ませるでしょう。
新品の衣類は一度洗濯しないと着ない性質だという方は、もうこの際甘えちゃって実家で洗ってから送ってもらう方法も有効。
一度着たってことになれば中古品で通せますよ。

たしかに輸入に関税が課せられるのは頭では分かるのです。でも私や妻のように日本サイズでもSタイプにはドイツで合う服が見つけられないのです。そこは分かってほしい。
別に商売しようってわけではないし、一応日本では消費税分納めているので、そこは何とか斟酌を!っていつも思います。

by wp636 | 2017-08-27 06:52 | 日常生活